鹿児島大学医学部の紹介~2021年度受験に向けて

鹿児島大学医学部の紹介~2021年度受験に向けて

大学受験対策に志望校の過去問題や模試を利用する受験生は多いはずです。忘れがちな合格のポイントに志望校を「知ること」があげられます。

今回は、鹿児島大学医学部の紹介をしていきます。この記事を読んで鹿児島大学医学部の歴史や特徴を理解してください。

鹿児島大学の概要と特徴

鹿児島大学は、江戸時代に創始した「藩学造士館」が起源になります。薩摩藩藩主の島津家が創始している歴史のある大学です。

現在の鹿児島大学になったのは、1949年のことです。今回紹介する医学部は、1952年に設置されています。

公式ホームページ

鹿児島大学公式ホームページ

https://www.kagoshima-u.ac.jp/

 

住所

・郡元キャンパス 鹿児島県鹿児島市郡元1丁目21番24号

・桜ヶ丘キャンパス 鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8丁目35番1号

・下荒田キャンパス 鹿児島県鹿児島市下荒田4丁目50番20号

 

学部

法文学部・教育学部・理学部・医学部・歯学部・工学部・農学部・水産学部・共同獣医学部

 

沿革

鹿児島大学は、複数ある専門分野の学校が統合して設置されている大学です。医学部は、鹿児島大学が設置された後に誕生しています。

第七高等学校系列

1773年 藩学造士館

1884年 鹿児島県立中学造士館

1887年 鹿児島高等中学造士館

1896年 鹿児島県尋常中学校造士館

1901年 第七高等学校造士館

1946年 第七高等学校

鹿児島師範学校系列

1875年 小学校授業講習所

1876年 鹿児島師範学校

1880年 鹿児島師範学校 鹿児島女子師範学校と合併

1887年 鹿児島尋常師範学校

1898年 鹿児島県師範学校

1910年 鹿児島県女子師範学校

1920年 鹿児島県第一師範学校

1920年 鹿児島県第二師範学校

1934年 鹿児島県師範学校 鹿児島県第一師範学校と鹿児島県第二師範学校が合併

1943年 鹿児島師範学校 鹿児島県女子師範学校と合併

鹿児島青年師範学校系列

1924年 鹿児島県立実業補習学校教員養成所

1935年 鹿児島県立青年学校教員養成所

1944年 鹿児島青年師範学校

鹿児島農林水産専門学校系列

1908年 鹿児島高等農林学校

1944年 鹿児島農林専門学校

鹿児島水産専門学校系列

1908年 鹿児島県立商船学

1944年 鹿児島農林専門学校

鹿児島県立大学系列

鹿児島医学専門学校系列

1869年 島津藩医学校

1881年 鹿児島県立医学校

1943年 鹿児島医学専門学校

県立鹿児島医学専門学校付属病院系列

1869年 薩摩藩病院

1871年 鹿児島県病院

1893年 市立鹿児島病院

1907年 県立鹿児島病院

1943年 県立鹿児島医学専門学校付属病院

 

1947年 両校が合併 県立鹿児島医科大学(旧制)

1949年 県立鹿児島大学 鹿児島県立工業専門学校と合併

1949年 医科大学工学部

1949年 鹿児島大学設置

鹿児島大学医学部は、鹿児島大学設立後の1952年に設置しています。

*鹿児島大学の詳しい沿革は、公式ホームページに掲載されていますので、そちらをご覧下さい。

 

鹿児島大学医学部の特徴と紹介

鹿児島大学医学部は、島津藩医学校と薩摩藩病院からのながれになります。医学部という名称で設置されたのは鹿児島大学後の1952年です。

鹿児島大学医学部

医学科 6年制

保健学科 4年制

鹿児島大学医学部公式ホームページ

https://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/

鹿児島大学医学部の沿革

https://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/history.html

住所

・医学科

鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8-35-1

・保健学科

鹿児島県鹿児島市桜ヶ丘8-35-1

 

鹿児島大学医学部3つのポリシー

ディプロマポリシー

鹿児島大学医学部の卒業認定・学位授与に関する方針です。

 

1 医療専門職として必要な知識、技能を有し、自ら学び探求し続ける態度を身につけ、それらを医療において実践することができる能力

 

2 豊かな人間性と高い倫理観を持ち、全人的医療を実践することができる能力

 

3 地域や国際社会に貢献するために必要な幅広い教養と高度な専門的知識を修得し、活用することができる能力

 

※鹿児島大学医学部公式サイトからの引用となります。

 

鹿児島大学医学部の基本教育理念は、自ら学ぶことを重要としています。医師としての知識は当然求められますが、鹿児島県という地域ならではの教育にも力をいれています。

 

1年次に医師としてよりも社会人として信頼されるような教養と医師として必要な知識をえるための授業内容が用意されています。

カリキュラムポリシー

鹿児島大学医学部の教育目標「全人的医療を実践しうる医療人の育成並びに独創的研究を行える研究者および優れた指導者の育成」を達成させる方針です。

 

1 1~2年次には、基本的な人間力と専門教育の基礎能力の養成を目指した科目を配置します。

 

2 2年次以降は、より専門性の高い専門科目を配置します。

 

3 各学科の充実した臨床・臨地実習を通して実践力を養成します。

 

※鹿児島大学医学部公式サイトからの引用となります。

 

鹿児島大学医学部の教育方針は、自分から学ぶことを重要だと考えています。従来の教えるという一方的なスタイルを最小限に抑えた講義が特徴です。

 

医学や医療に関しても、鹿児島県という地域の特徴である「離島医療学」なども学ぶ事になります。臨床実習は、チーム医療を学べる環境です。

 

アドミッションポリシー

鹿児島大学医学部の求める受験生の人物像や方針のことです。面接試験のある医学部入試において、アドミッションポリシーの理解は重要になります。

 

1 求める人材像

:思いやりのある人

:幅広い基礎知識を有する人

:人の生命や社会に深い関心をもつ人

:探究心があり、物事に積極的に取り組む人

 

2 入学前に身につけておいて欲しいこと

:基礎的な学力

:コミュニケーション能力

:医療への関心

:人を思いやる心

:物事に対する責任感

:探究心

:論理的な思考力

 

3 入学者選抜の基本方針

:一般選抜前期日程では、大学入学共通テスト、個別学力検査により高校の学習の到達度を評価します。医学科では、医師としての適性を判定するために面接も実施します。

:一般選抜後期日程では、大学入学共通テスト、小論文および面接により基礎学力ならびに適性を判定します。

:学校推薦型選抜では、医学科は大学入学共通テストおよび面接により、保健学科看護学専攻は小論文および面接により基礎学力ならびに適性を判定します。

:自己推薦型選抜では、講義型試験および面接により基礎学力ならびに適性を判定します。

:私費外国人学部留学生選抜では、日本留学試験、TOEFL、小論文および面接により基礎学力、日本語能力ならびに適性を判定します。

:国際バカロレア選抜では、提出された書類および面接により基礎学力、日本語能力ならびに適性を判定します。

 

※鹿児島大学医学部公式サイトの引用となります。

 

鹿児島大学医学部のアドミッションポリシーは、受験生にわかりやすく記載されているのが特徴です。大学が求める人材がわかりやすいと思います。

 

求める人物像だけでなく、受験項目や合否のヒントになる内容も重要です。自ら意欲的に学ぶ考え方を重要と考える鹿児島大学医学部の方針がわかる内容になります。

 

・鹿児島大学医学部の3つのポリシーに関しては、公式サイトの下記にも別途掲載されています。

https://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~med/education-of-medicine/three-policy.html

 

鹿児島大学医学部6年間のカリキュラム

鹿児島大学医学部は、6年間のカリキュラムを3つの段階にわけて、学習時期と科目を位置づけています。各科目の詳細等に関しては、直接大学で確認してください。

 

鹿児島大学医学部医学科プロフェッショナリズム教育

 

Phase1 期間 1年生~3年生前期

医学医療を学習する基盤形成

 

:オリエンテーション

医学生としての学び

患者からの期待と自覚

医師として活躍する将来の社会の展望

 

:患者と医療

患者の心理、抱えた問題の理解

児湯ニケーションの基本:傾聴、共感

社会的視点からの医療の理解

 

:チーム医療1

多職種連携によるチーム医療の理解

基本的臨床手技の修得1

 

:生命倫理・研究倫理

人・動物を扱う研究での倫理

研究の遂行と論文発表における倫理

 

Phase2 期間 3年生前期~臨床実習前まで

臨床へ応用できる幅広い能力の育成

 

:医療面接1

医療におけるコミュニケ-ションの基本に基づく面接の実践

 

:診療手技1

基本的臨床手技の修得2

 

:シャドウイング

患者、地域医療の理解

医師、医療専門職、医療機関の役割

医学生としての行動、自己主導型学習の実践

 

:医療倫理

医療における倫理的問題と対応

 

:医療面接2

悪い知らせ、患者支援の基本、理論、実践

 

:チーム医療2

多職種連携によるチーム医療の遂行(事例検討):急性期・慢性期・終末期、病院・地域・在宅、臨床倫理、連携による医療安全

 

:診療手技2

基本的臨床手技の修得3

 

Phase 3 臨床実習

医学生としての実践的総合能力の修得

 

:臨床実習

:選択実習

:離島・地域医療実習

 

医療と日常におけるプロフェッショナリズムの実践

(患者中心の視点、利他的、倫理的行動、自己主導型学習、責任感)

地域医療への関心

 

※鹿児島大学医学部公式サイトからの引用となります。

 

鹿児島大学医学部の難易度

医学部医学科

偏差値

65.0

共通テスト得点率

前期 79.0%

後期 84.0%

 

鹿児島大学医学部の特徴

鹿児島大学医学部の求める人物像は自ら学ぶ行動をする学生です。自分で考えて経験することで得る知識や技術が重要だと考えています。

教育カリキュラムも1年次から6年次を大きく3つの教育内容にわけたシステムになっています。1年次は、他大学同様の基礎教養や専門課程の基本を学びます。

2年次後期から4年次になると病気の診断や治療に関する知識を修得します。5年次と6年次は、実際に臨床実習をおこない医療スタッフとしての技術や考え方を学びます。

 

鹿児島大学医学部の研究室について

大学生活の魅力のひとつに研究室があります。目標の研究室への入室が志望校決定になる受験生も少なくありません。

 

鹿児島大学医学部の注目研究室は、鹿児島大学大学院の医歯学総合研究科です。「健康科学専攻」「先進治療科学専攻」「医科学専攻」の3つの分野で様々な研究がおこなわれています。

 

多くの疾患の予防や最先端医療の研究に力を入れています。2020年8月には、新型コロナウイルスの重症化を防ぐ可能性のある治療方法を発表しています。

 

鹿児島大学医歯学総合研究科の公式ホームページ

https://www2.kufm.kagoshima-u.ac.jp/index.html

 

医学部受験のための参考リンク

医学部受験情報プレメディ

2021年度医学部受験情報

医学部傾向と対策

医学部受験情報サイト

2021年度各国立大学医学部入試要項ページへのリンク

2021年度各私立大学医学部入試要項ページへのリンク

2020年Webオープンキャンパスリンク一覧

@pmdfukuoka