2021年度医学部受験のための共通テスト対策
共通テストの実施がいよいよ2021年1月に迫ってきました。共通テストとセンター試験との違いはしっかりと把握できていますか?また、医学部受験における共通テストの利用はどのような形になるのでしょうか?共通テストについて、対策とともに詳しく見ていきましょう。
共通テストの特徴
過去の試行調査から推測される共通テストとセンター試験との大きな違いは3つあります。
「問われる力」が変わります
センター試験では主に「知識」と「技能」についての能力が問われるような問題形式でした。共通テストでは、これらに加えて「思考力」「判断力」「表現力」が問われるようになります。
数学Ⅰ・Aの試験時間が60分から70分に延びます
「思考力」を問うことになり数学Ⅰ・Aでは試験時間が10分長くなります。
他の科目の試験時間に変更はありません。
英語の出題内容と点数配分
センター試験ではリスニングの配点が50点、リーディングの配点が200点でした。また、リーディングの出題内容は「文法」と「長文読解」の2種類でした。
共通テストでは、リスニングとリーディングの配点が100点ずつになります。つまり、リスニングの配点比率が2.5倍に上がっているのです。また、リーディングの出題内容は「長文読解」のみになっています。
注)リーディングとリスニングの配点比率は各大学によって異なります。
リスニングの問題数は増加している一方で、試験時間に変更はありません。2回繰り返される英文と、1回しか読まれない英文があるので、より集中力が必要となります。
このように、センター試験と同じ対策をしていては共通テストに対応しきれなくなる可能性が高いです。
共通テストの特徴を振り返ったところで、医学部医学科の受験にどのように影響するのかを見ていきましょう。
医学部医学科の共通テスト利用
医学部医学科においても共通テストを利用した受験がありますが、各大学で利用される科目が異なっていたり、配点比率が異なっていたりするので、注意が必要です。
受験予定の大学がどのような形式で共通テストを利用するのか、しっかり下調べしておきましょう。
次に、主要3科目について共通テストの対策を見ていきましょう。
共通テストの対策
国語
設問1つに対して複数の文章が出題されたり、資料や表が添付されたりと、読む文章量が大幅に増える可能性が高いです。
そんな中で時間内に正解を導き出さなければいけないので、普段から文章を読む力を鍛えておくことが重要となりそうです。
数学
センター試験と比較すると、問題文が長めに設定されています。問題文の中から必要な情報を得られるような読み方が必要となりそうです。
英語
リーディング
問題文が英語のみで書かれているため、英文を読む速度が重要となってきます。
速く正しく英文を理解するために、正しい文法を身につけておきましょう。
また、独立した設問こそないものの、単語や熟語といった基礎知識が土台となるのは変わりません。日々の積み重ねが大切になります。
長文問題に関しては、英文をしっかり読み込む精読や、精読した文章を身につけるための音読が有効となります。
リスニング
リスニングの点数を伸ばすには非常に時間がかかるので、こちらも日々の積み重ねが重要となってきます。
ただ単に英文を聞くだけではなく、英文を聞きながら書き取りをするディクテーションや、読み上げられる英文とほぼ同時に発音していくシャドーイングが有効です。
また、問題集を購入する際は、読み上げのCDがついているものを選ぶのがおすすめです。
まとめ
旧センター試験との違いは大きく3つある
医学部医学科の共通テスト利用は各大学で内容が異なる
総じて、大量の文章を正しく読み解く力が必要である
リスニング対策にはディクテーションやシャドーイングが有効である
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