センター試験から共通テストへ

センター試験から共通テストへ

朝晩は肌寒さを感じるようになってきた鹿児島です。寒暖の差が大きく、空気も乾燥してきました。体調管理に万全を期したい季節です。

いよいよセンター試験の出願がはじまりました。1990年に「共通一次試験」から名を変更して長く実施されてきた「センター試験」ですが、これまで通りの形式での実施は今年度までになります。

来年度から名称が「大学入試共通テスト」となり、内容も大きく変更されます。

これまでよりも「思考力」「判断力」「表現力」を問う問題が増え、具体的には以下の点が変更されます。

国語 マーク式問題のみの出題から、小問3問の記述式問題が導入され(現代文のみ)、解答の字数については、最も長い問題で80~120字で設定されます。また、試験時間が80分から100分に延長されます。

数学 数Iでも数式等を解答する小問3問の記述式問題が導入され、試験時間が60分から70分に延長されます。

英語 センター試験での「筆記」試験は「リーディング」と名称を変更し、これまで「筆記」:「リスニング」=200点:50点だった配点の比重が100点:100点と、「リスニング」に重きが置かれるようになります。また、「リスニング」について、センター試験では全て2回読みだったものが1回読みを含めた問題が出題されるようになるなど、難易度も高くなることが予想されます。この変更に伴い、センター試験で出題されていた発音・アクセント、語句整序などを単独で問う問題がなくなります。

英語については、4技能(聞く、話す、読む、書く)の英語力を適正に計ることを目的とし、この先「大学入学共通テスト」独自の英語試験を廃止し、ケンブリッジ英検やGTECなどの外部試験を導入する方針が文科省から発表されていますが、これについては未だ流動的で今年度については延期が決定しました。今後の方針について、早い決定が望まれます。